アメリカの特別支援教育ーSpEdとは?《発達障害・学習障害判断テスト》

こんにちはハワイぐらしです。

今日は、アメリカにおいての、
SpEd-Special Education
特殊教育、特別な支援が必要な子供達への教育
について、少しお話しします。

発達障害

日本でも、最近色々な場面で聞かれる言葉。
慎重なテーマでもあるので、専門家でもない私が記すのもためらわれますが、
こちらの公立校で行われる、判断テストシステム、気にかかっている保護者の方々の
情報になればと思い、簡単にまとめさせていただきます。

11月の個人面談まで、子供達はじっくり観察されている

観察されているー良い意味で、です。
こちらの学校では新学期が8月に始まり、3ヶ月ほど経った11月初めから個人面談が行われます。
3ヶ月ほど、先生は生徒個人個人の学力・生活態度データを集め、15分ほどの個人面談で通知表や作品などを見せながら保護者と話し合います。
ここで、学力に遅れが発見された場合は、学習障害、発達障害判断テストを勧められます。
生活態度でも、協調性が低かったり、なんらかの問題があった場合にも、カウンセラーとの話し合いを勧められ、テストを受けるか否かの話になります。
困っている子供がいれば、適したサポートをしてあげなければ。というのが、アメリカの考えです。
なので、出来ないから、端に避けておこう。という考えからでは決してありません。

最初のミーティング

受けるのを検討してみようかな…。という意思表示の後、
担任の先生、学校のカウンセラー、学校のスペシャルエデュケーションの先生、コーディネーター、校長、と保護者の5者、もしくは6者面談が行われ、その生徒について話し合いの場が設けられます。
このミーティングは、強制ではなく、保護者の判断に委ねられます。
テストの必要性がある。とミーテイングの中で保護者が同意すると、
色々な説明が書かれた書類が手渡されます。

テストへの同意書にサイン

書類には、子供の情報、産まれた時の状況などのアンケート、その他諸々も含まれます。
数日後、テストへの同意書にサインし、提出します。
テストを受けるのも、強制ではなく、保護者の判断に委ねられます。
書類関係を全て提出した後、外部のソーシャルワーカーから、親へのインタビュースケジュールが組まれます。

親へのインタビュー

外部のソーシャルワーカーと、学校の外で会い、
産まれた時から、今までの気になったことなど、思いつく全てのことを伝えます。

コーディネーターによるクラスオブサベーション

担任の先生以外のコーディネーターが、生徒のクラスでの様子を見学しに来ます。
通常のクラス時間での行動を見る為です。

生徒へのテスト

学校で、授業時間に中抜けをするような形で行われます。(放課後、休み中に行われる場合もあるかもしれません)
リーディング、ライティング、ヒアリング、算数、知能テスト、と結構時間がかかり、生徒の負担にもなるようです。
母国語が英語でない場合、外部の通訳の方が来て、テストを受ける方法もあります。
学習障害なのか、単に英語の能力が低いからなのかを見極める為です。

2回目のミーティング

そして、全てのテストが終わり、結果が出たら、再度5~6者面談が実施されます。
結果が書面に記載されており、それに沿って、コーディネーターの方が詳しく説明をしてくれます。
その結果に基づき、その生徒が、スペシャルエデュケーション(特別支援教育)のどの項目に属して、今後どのようなサービスを受けることが適切なのか、話し合われます。

SpEdの項目
スペシャルエデュケーションの項目は、14ほどあります。

  1. Autism 自閉症
  2. Deaf-Blindness
  3. Deafness
  4. Developmental Delay ー3歳〜9歳までの成長の遅れ
  5. Emotional Disturbance
  6. Hearing Impairment
  7. Intellectual Disability (formerly known as Mental Retardation)
  8. Multiple Disabilities
  9. Orthopedic Impairment
  10. Other Health Impairment
  11. Specific Learning Disability
  12. Speech or Language Impairment
  13. Traumatic Brain Injury
  14. Visual Impairment Including Blindness

全て日本語で記すことが出来ず、すみません。
詳しくはこちらの英語の説明をご覧ください。
>14 Disability Categories

テストの結果で、この項目のいづれかに当てはまれば、スペシャルエデュケーションのサポートを受けることができます。
逆に、テストの結果、当てはまる項目がなければ、サポートは受けられません。

テストを受けるなら9歳までに

4番目の Developmental Delay ー3歳~9歳までの成長の遅れ
これについては、はっきりとした障害に該当しないけれど、
9歳までの年齢が低いゆえの遅れはあるかもしれない。という項目です。

なので、テストを受けた時に10歳だと、この項目からは外れてしまいます。
逆に、9歳だと、この項目にハマる可能性があります。
キンダー〜2年生で他の子に比べると学習に遅れがある。とか、コミュニケーションが取りにくい。
という場合は、早めにテストを受けることをお勧めします。

SpEdのサポートの種類

スペシャルエデュケーションのサポートにも、様々あります。

一日中サポートをしてくれるエイドの先生がつく場合もあります。
登校時から、下校時まで、ずっと一緒に付き添います。
通常クラスから、中抜けして、特別サポートの教室に行きます。
その生徒に合ったプログラムが組まれているので、エイドの先生とそれらに取り組みます。

一日サポートの先生はつかないけれど、中抜けして、
Language Art(国語) と Math(算数)の時間だけ中抜けして、
やや優しい問題に取り組む授業に参加する生徒もいます。

これらのテスト、ミーティング、サポートは、全て無償です。

ただ、学校によって、サポートに当たる教員の数が足りなかったり、
適切なコーディネーターがいなかったり、
十分なサポートが受けられない。ということはあるようです。
テストのシステムも、サポート内容も、ここに記したものと異なる場合もあると思います。

インクルーシブ教育

アメリカの公立校は、インクルーシブ教育を行なっています。
SpEdのサービスを受けている子供達も、Regularのクラスに属します。
Language Art(国語) と Math(算数)はSpEdのクラスに行くけれど、
あとの科目ー体育、音楽、外国語、アート、ランチ時間はRegularのクラスの生徒達と一緒に。という具合です。
Regularのクラスの子供達、SpEdの子供達、双方に良い影響があります。
思いやり、助け合う、違いを認める心が育ちます。
異なることは排除するのではなく、受け止めて、認める。
小さい頃からこの精神がクラスの中で毎日、自然と身について行きます。

気になることがあれば、学校にまず相談

もし、気になることがあれば、まずは先生に相談してみることが最初のステップだと思います。
先生方も様々な子供達を集団生活の中で見て来ているはずです。
保護者が気がつかない点も見えている場合もありますし、
逆に言えば、保護者しか知り得ない自分の子供の良い点もあると思います。

ただ、その子が、学校生活で学力面、生活面で困っていることがあれば、
その困難を救える方法を見つけてあげることが必要なんだと思います。

なんでもテストやデータで、ラベル付けしてしまう。というアメリカの方式に疑問を思うこともあります。
でもそれは、方法の一つでしかないので、最終的には、話し合い。
そして、子供たちの気持ちに寄り添ってあげること。

担任の先生以外の先生方、スタッフが真剣に、その生徒のことを考え、
気にかけてくれる、のは親にも子供にも励みになります。

子供達に楽しく学校生活を送ってほしい。
毎日、起きている半分の時間を過ごす場所だから…

なかなか大変なこともありますが、母として、教育現場に少しでも身を置いている者として、
子供達が安心して過ごせる場所であってほしいです。

我が家の子供達、英語はまだまだ苦手なうえ、日本語も怪しくなってきて…
読み書きに関しては、どちらの言語でも同年齢の平均レベルより、大幅に遅れています。(特に男子2人)
ただ、サポートしてくれる先生方、仲良くしてくれるお友達のおかげで、学校には楽しく通えています。
気がかりなこともありますが、一つ一つ取り組んで、前に進んでいくしかないので、
私も焦らずに、見守りつつ、応援します。

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