WIDAテスト結果からの考察、上達ポイント

こんにちは、ハワイぐらしです。
今週から夏休みに入り、お仕事の方も一区切りついたので、今日からブログも毎日(?)更新を心がけることにいたします。

WIDAーACCESS 2.0の結果

1月〜2月にかけて行われたELLの一年に一回のテストーWIDAーACCESS 2.0。
結果が5月下旬に出ましたね。スコアがご家庭にも届いたはずです。
私も今年度、ELLコーディネーターになり、準備ーテスト実施ー結果を通知。のサイクルを無事終える事が出来て、ほっとしております。

今年度、ELLを卒業出来た生徒さん、おめでとうございます。
もうちょっとだった生徒さん、来年、頑張りましょう!!

卒業ラインは、各州により、少し変わるかもしれませんが、
ハワイ州は、Overall scoreが5.0に到達すると、パス。になります。
Overall scoreは、4つのドメインの平均点ですが、各ドメインの占める割合が異なります。

35% Reading+35%Writing+15%Listening+15%Speaking

なので、ReadingとWritingの占める割合が大きいです。
逆に、ListeningとSpeakingは両方で30%なので、力を入れるべきはReadingとWritingということになりますね。

ドメイン別ースコアアップの方法

スコアを見て、
「あれ?もうちょっと出来ると思っていたけど…」
「ちょっと点数低すぎない?大丈夫かな?」
などと思われたかもしれません。

このWIDAテスト、本当に難しいのです。

テストを終えて、気付いたことや、改善点などをまとめてみます。

こちらが、テストスコアのサンプルです。
Sample of Individual Student Report

こちらが、テストスコアの見方を解説したビデオになります。
What does the ACCESS score report tell me?

どちらもWIDAサイトにアップされているもので、
Open to public-誰でもアクセス可能です。
他にも色々と役立つresourcesがあります。

Listening

1年生〜12年生まで、ヘッドフォンを付けて、PCから流れる音声を聞き、それに合った答えを選びます。3〜4択問題です。
現地校で、授業を受けている子供達は、耳は英語に慣れているので、Listeningは得意な傾向にあります。4つのドメインのうち、一番最初に習得するのがListeningです。
ここを上達させるには、ひたすら耳を慣れさせる事が必要なので、英語の番組、映画を観る。
もう、Youtubeでもいいです。(うちの子供達は、見過ぎです)
音楽もいいですね。(うちの長男は好きな歌の歌詞から結構ボキャブラリーが増えましたし、歌を練習して、Speakingの練習にもなりました。本人はただ好きでやっていただけです)
とにかく、聞いて、わかるようになれば、Listeningはクリアです。

Speaking

1年生〜12年生まで、ヘッドフォンを付けて、PCから流れる音声を聞き、それに合った答えを考えて、録音ボタンを押して、時間内に答えます。
このSpeakingのスコアは、全体的に伸ばすのが難しいです。
日常会話は問題なく出来ているはずなのに、なぜ??と思われるかもしれません。
まず、考えをまとめて、時間内に喋らなければならない。というのが難しいです。
会話ではなく、一人で意見を述べることが求められます。
自分の意見を述べ、理由を述べる。そこに詳細をつける。それもComplete sentenceで、Academic languageを使って、なるべくスムーズに、スラスラと。

ここを上達させるには、プレゼンテーション、シェアリング、ディスカッション、スピーチの練習です。
何故それをしたいのか、何故そういう風に思うのか、利点は何か、逆にマイナスポイントは何か。
など、日頃から意識して、考えて話をすることが必要です。
…難しいですね。特に年齢の低い子達には難しいです。なので、ここは、年齢が上がって行けば、スコアも上がっていく項目だと思います。

Reading

1年生〜12年生まで、PC上の文章を読み、それに合った答えを選びます。音声は出てこないです。3〜4択問題です。

自分で全て読まないと、問題もわからないし、答えもわからない。なので、読むスキルが絶対的に必要です。本の読み聞かせも、コミュニケーションをとる上では必要ですし、リスニングの練習にはなりますが、1年生になったら、自分で読む練習をしたいところです。

ここを上達させるには、とにかく読む。
まずは、簡単な本から、読んで、わかる。という自信を付けさせてください。
スラスラ読めるけれども、実は内容が頭に入っていない。ということもあります。
読み終わったら、簡単な質問をして、内容をわかっているのかを確認という作業も時には必要です。
しかし、これを頻繁にやってしまうと、読むときの妨げになるので、まずは、読むことに慣れさせることが大切だと思います。
そして、色々なジャンルの本を読むことが望ましいです。
物語、ノンフィクション、記事、サイエンス、歴史物、伝記など。
テストにも、色々なジャンルの読み物が出てくるので、さっと読んだときに、あ、これはこういうジャンルだな。とわかるようになると、問題にも取り組みやすいです。

Writing

キンダーから3年生は、紙と鉛筆で。4年生からは、PC上でタイピングして行います。
問題を読み、その答えを文章にしていきます。

問題に対して、適切な答えを書いていかないとなりません。
日記、作文、エッセイ、を書く能力が必要となります。
でも、大事なのは、スペリングやグラマーではなくて、内容です。

上達ポイントは、とにかくたくさん書くこと。
1文字よりは2文字。1行よりは2行。1パラグラフよりは2パラグラフ。
スペリングがわからなくても、止まらず、とにかく書く。
自分の考えを述べて、理由を述べる。順序よく、わかりやすく。
Academic languageも入れると尚いいです。
たくさんフリーライティングの練習をしてください!!

4年生からは、タイピングで挑まなければならないので、タイピングの練習も必須です。
iPhoneでのテキストはできるけど、タイピングは苦手という中学生、高校生も多いです。

WIDAサイトから抜粋したELL studentの傾向

  • Oral language (Listening + Speaking)の方が、literacy (Reading + Writing)より上達するのが早い。
    >そうですね、やはり言語習得は、まず、聞いて分かって、喋れるようになり、読めるようになったら、書けるようになる。の順番です。
  • Receptive language (Listening + Reading)の方が、productive language (Speaking + Writing)より上達するのが早い。
    >受け身の言葉と、自分から発しなければならない言葉の違いですね。
  • Writingは、もっとも高度であり、最後に習得する傾向がある。
  • 母国語の基礎がしっかりと構築されている子は、基礎が無い子よりも、英語を習得するのが早い傾向がある。
    >母国語、英語、どちらかの基礎がしっかりしている方が、2番目の言語を習得するのが早い。と私も感じます。両方同時に覚えていくと、考えを伝える時に、複雑な表現がどちらの言語でも出来ずに、伸び悩む…ということはあります。年齢が上がっていくにつれて、どちらがにシフトしていく事になるので、点数の伸びは、緩やかですが、4、5年生ぐらいには、グーンと伸びる可能性があります。

スコアアップの鍵ーAcademic languageとは

Social languageとは、コミュニケーションをとる上で必要な言葉です。
学校に行って、お友達と話すことができて、リセスやランチタイムに楽しく過ごせていれば
Social languageを習得していることになります。

対して、Academic languageとは、学校で勉強をする上で必要となってくる言葉です。
話し言葉とはまた違うものです。
例えば、どんなものか…

Social English

Academic English

 I like this book more.  This story is more exciting  than the first one we read.
 It worked.  Our experiment was  successful.
 Because they were brave.  The soldiers received the  medal because of their  courage.

引用元ーhttp://www.colorincolorado.org/article/academic-language-and-ells-what-teachers-need-know

平たく言ってしまうと、意味は同じだけど、言い方で、頭良さそうに聞こえる言葉です(笑)

会話の中でも、この間末っ子がネイティブのお友達と遊んでいたときに、
彼は、”Are you determined??” って言ったんですね。Fortnite遊んでいた時に。
末っ子なら、”Are you sure?” ぐらいだと思うんですね。
でも、2年生のネイティブは、determine とか言っちゃうんだぁ…と軽くショックと共に感動しました。

いきなりAcademic languageを習得するのは難しいのですが、
ELLパスにも、小学校高学年、中学、高校では授業についていく上でも必要となってくるので、
意識して取り組んでください!!

まとめ

なんだかんだ言っても、されどテストです。
一つの指針でしかありません。
子供達が、安心して、楽しく学校生活が出来ていれば良いと思います。
でも出来るだけ、自信をつけてあげたいから、指導、頑張ります。
でも習得するスピードは、個人差があります。
見守ってください。

我が家の長男は、今回5回目のテストになりました。
念願のパス。となり、私も本人も、本当に嬉しいです。
日本から1年生の12月に来て、翌月の1月に受けたのが1回目。何もわからないまま受けました。
徐々に点数を上げていき、4年生から5年生の伸びが最大でした。
目を疑うような高得点、びっくりしました。
日本語の読み書きがままならない状態での、英語学習だったので、
ちょっと時間がかかったけれど、高学年で一気に伸びるいい例を見せてもらいました。

末っ子は、まだです…。あと何回かやるかなーと予測しております。
見守ります(笑)

こちらの記事も参考にしてください。
WIDA テストーELLを卒業する為の大事なテストは1月中旬~2月中旬に行われます

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