WIDA テストーELLを卒業する為の大事なテストは1月中旬~2月中旬に行われます

こんにちは、ハワイぐらしです。

ただいま、ハワイの学校も冬休み中ですが、休み明け、ELLの子供達にとっては、一年に一回の大事なテストが行われます。

ELLについては、こちらの記事でおさらいお願いいたします。

英語が苦手な子供達の為のELLプログラムとは

WIDAテストー正式名称はACCESS for ELLs 2.0

英語を母国語としない、Kinderから12年生までの英語力を測理、英語の上達具合を見るテストです。

アメリカの39の州、400以上のインターナショナルスクールで採用されております。

ハワイも、このテストを採用している州の一つです。
州によって、実施時期が若干異なります。
大体1月〜3月の間です。
テストは1年に1回のみで、ハワイは1月中旬から2月中旬に通っている現地校で実施されます。(申込などは必要ありません)

キンダーは、個別の紙ベースのテスト

キンダーさんは、初めてのテストになります。

紙ベースのテストで、Listening, Reading, Speaking, Writingの4つのドメインでテストします。
グループではなく、個人面談方式で、60分ぐらいかけて行います。

1年生からは、コンピューターを使ってテスト

コンピューターを使い、オンラインで行うテストです。
1年生でも、マウスの使い方に慣れておかないとなりません。
(学校によっては、紙ベースのテストを行っているところもあります)

テストは、4つのドメインから成る。

  • Reading (リーディング、読み)
  • Listening (リスニング、聞き取り)
  • Speaking (スピーキング、会話)
  • Writing (ライティング、書き)

1日で全部行うことは、難しいので、何日かに分けて行われると思います。

1年生〜3年生のWritingは、紙ベースで行われるので、鉛筆で、紙に自分で書く。というスタイルです。

でも、4年生からは、WritingがTypingになります。(オンライン方式では)なので、タイピングの練習も必須になって来ます。
考えをまとめて、更にそれをコンピューターに入力する作業。

現地の子供たちは、キンダーの頃からコンピューター授業があるので、慣れているかもしれませんが、日本からきたばかりの子にとっては、ちょっと大変かもしれません。
現地生活が長くても、タイピングは4年生だと、まだ上手にできないです…ブラインドタッチまでいかなくとも、キーの場所を覚えておくぐらいはしておきたいです。

採点は、6段階。5以上がELL卒業

全てのドメインで、スコアが出ます。
1〜6まで。6が最高点です。
Overall Score-総合点が、5以上で、晴れてELLを卒業になります。

でも、Overall Scoreは、4つのドメインの合計➗4ではなくて、
Listening(15%)+Speaking(15%)+Reading(35%)+Writing(35%)の割合で、出されます。

なので、Listening, Speakingで高得点を取っても、Reading, Writingで得点が取れないと…全体点が下がってしまいます。

この二つのドメインは、本当に難しくて、ネイティブの子でさえ高得点は難しいと言われています。

まとめーテストは、テストでしかありません。

1年に1回のテストなので、大事なテストであるには違いません。
でも、パスするか、しないか、ということにこだわるよりは、現地校の毎日の生活で、子供達が困っていないか、楽しめているかということの方が重要だと、私は思います。

もちろん、ELLの子供達の最終目的はパスすることなのですが、1年毎のテストで、英語習得の上達ぶりを見ることもできるので、去年より点数が上がっていたら、大いに喜んでください。

もし、点数が下がっていても、それは学年が上がったから、テストが難しくなった。ということもありますし、得意分野では無い問題が出た。というファクターもあると思います。

パスして、ELL生徒を卒業したら、実はそこからがスタート地点で、ネイティブの子達と同レベルの英語力に到達したので、英語を使って、より広がった新たな知識を蓄積できるようになります。

我が家の子供達の話ですが、ボーイズは、現地校では英語を巧みに操り、お友達と英語で話し、遊んでいます。
家でも、英語で話すことが多くなりました。

でも、まだこのテストにパスしていません。

長女は、日本語をこよなく愛し、日本語を話すお友達が多いです。彼女が英語を話す姿は、あまり見たことがありません。

でも、彼女はこのテストを2年前にパスしました。

パスするキーポイントは、やはり、英語の読み書きですね。

日本語能力が高い小学校高学年以上で来た子は、英語の読み書きが後付けでグンと伸びる可能性があります。

小学校中学年以下で来た子は、英語を英語として覚えるので、Listening, Speakingは問題ないけど、読み書きは、少し時間がかかるのかもしれません。

冬休みに特訓して、どうにかなる。というものでもありませんが、

どんな問題が出るか、傾向をみて、慣らしておく。という意味で、こちらのプラクティステスト。ご活用ください。
(キンダーさん用のプラクティステストはありません)
>プラクティステストはこちら
(Google Chromeが必要です)

左側の“ACCESS for ELLs 2.0”は、テストの受け方から問題までの流れになりますが、学年によっては少し簡単すぎるかもしれません。こちらをまずやってみてから、
右側の“Sample Items”をやってみると良いと思います。
こちらは、学年別に、何個かのドメインの問題がクリックできます。
Tier A-簡単〜Tier C-難しい問題です。
一番下の”Test Demo”は、全体のテストの受け方の説明動画です。
おそらく、子供達は学校で見ているかもしれませんが、見ていない場合は、見ておいたほうがいいと思います。
(真ん中の”WIDA Screener”は、テストには、関係ないです)

そして、私がここに挙げた全ての情報は、WIDAのサイトに載っており、一般に公開されているものです。
英語オンリーですが、WIDAについての情報満載です。
>WIDA HP

保護者が、こういった情報を知っておくことにより、家庭での学習サポートにも役立ってくれればいいな。と思っています。

こちらの記事も参考にしてください。
WIDAテスト結果からの考察、上達ポイント

3 件のコメント

  • Kanna HosokawaWong へ返信する コメントをキャンセル

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