こんにちは、ハワイぐらしです。
本日は 1月21日(月曜日)Martin Luther King Jr. Day で祝日です。
彼の誕生日は1月15日ですが、Uniform Monday Holiday Act.(祝日を月曜日に持って来て、土日を含む連休にしよう。という試み)により、毎年1月の第3月曜日にあたります。
Martin Luther King Jr.は、黒人の人種差別問題について様々なことをした方で、ノーベル平和賞も受賞されています。
末っ子がKinderさんだった時に、学校でMartin Luther King Jr.のことについて勉強した時の事が印象に残っています。
Kinder(年長さん)から人種差別について学校で学ぶ
夜寝る時に、ポツリと末っ子が言い出しました。
「昔だったら、ママと違う学校に行かないといけなかったんだよ」
「どういうこと?」
「だって、ぼくは黒いから、違う学校に行かないといけない。今でよかったよ」
末っ子は、かなり紫外線吸収率が高いのか…日焼けするタイプで、肌が黒いです。
(ハワイにいる子はほとんどそうなので、ローカルの子とかなり馴染みます)
違う学校に行かないといけなかった「黒い子供達」は、人種差別を受けていた
「黒人の子供達」であったのですが、末っ子は、黒人とか白人とかの区別はいまいちわかっておりませんでした。
彼が通っている学校には、黒人、白人、黄色人種と様々な子供達がいますが、
キンダーさんぐらいの子供達は、誰がいたずらする子か、やさしいか、いろんなことを知っているか、遊んだら楽しいか。
そういうことで、区別、カテゴライズしているような気がします。
なのに、人種で差別、肌の色で差別を受けていた時代があった。
というのは、末っ子なりにショックだったようです。
更に、その問題をよくするためにがんばった、Martin Luther King Jr.が、
知らない人に銃で撃たれて死んでしまった。という事実が、
さらにショックだったらしく…私に教えてくれました。
「”White Only”って、書かれていたところがあったんだって」
「黒い人は、バスでも後ろに座らないといけなかったんだって、みんな同じお金を払ってるのに、ひどいよね」
など…随分いろいろ勉強してきて、感情を揺さぶられておりました。
アメリカで教育を受けることは、ただ英語で教育を受けることではない
キンダーさんから、人種差別の歴史を学ぶことに正直、びっくりしました。
学校がお休みだから、その祝日はなんでお休みなのか。を説明するわけですが、
そこには、その国の歴史が反映されています。
アメリカに住む、アメリカで教育を受ける。ということは、
ただ単に英語を習うだけでなく、その国の文化、歴史を学び、尊敬、忠誠、というところまでいくのだなあ…と感じます。
この間、「学校に来て最初に何をするの?」と移住した子に聞いた時に、
「アメリカの歌」という答えが返って来ました。
彼にとっては、印象的な朝のルーティンワークなのだと思いました。
ほとんどのアメリカの学校では、毎日、国歌を教室で歌います。
日本では、式典の時には「君が代」歌いますが、流石に毎日教室で歌いませんよね。
アメリカで教育を受ける。ということは、アメリカへの忠誠、文化、歴史を受け入れて、そこから自分なりの考察をしていく。
ということだと思います。
年齢が低ければ低いほど、その影響は大です。
子供は、学校から学ぶことを吸収して、信じて、行動に移します。
年齢が高くなると、クリティカルシンキングー批判的思考ーも学ぶので、
ちょっと、それはおかしいんじゃないか…、違う考え方もあるんじゃないか…と
考えるようになります。
親と子供の価値観のズレが生じる
子供達は、英語で勉強して、もちろん英語が出来るようになりますが、
そのほかに、様々な事を吸収して来ます。
子供達は毎日学校で新しいことを学んできます。
そこで、親と子供の知識、価値観のズレ…が生じてきます。
その反対もしかり、親が大切にしたい日本の常識、作法などを理解してもらえないという問題も生じてきます。
子供達に教えてもらいながら、親も日々勉強するように心がける姿勢が大事です。
そして親からも、子供達に嫌われない程度の距離感を持ちながら、日本の常識をさりげなく教えていきたいところです。
でも、人間としての最低限の常識。の方が大事ですね。
人を傷つけてはいけない。自分がされて嫌なことは人にはしない。
簡単に聞こえるけど、難しいですね。
もっと知りたい、興味を持ったら、その先に。
末っ子は、もっといろいろ知りたいと思ったらしく、
「Kid’s You-Tubeで調べてみるよ!」と、
i-padで、音声検索機能を立ち上げ、「Martin Luther King Jr.」と言い、何か調べて、見ておりました。

「顔もかけるよ!」と、何も見ないで、スラスラと描いてしまうぐらいのハマりよう…
いつも、他の顔は、丸い目と口で同じ顔で、スティックフィギュア(棒人間)なのに。
こんなにも、末っ子を虜にしてしまった、偉大なるMartin Luther King Jr.
2年経った今は、ちょっと忘れかけています。(2年生では、特に深くカバーしなかったみたいで)
「誰だっけ…」と言っていました。
吸収するのも早いですけど、忘れるのも早いです…
彼が今、考察している事柄は、「タイタニック」です。
数ヶ月前に、うっかりHuluで3時間観てしまった映画 “Titanic” に衝撃を受けて、
本まで読みました。
この話は、また後日…。
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