英語力が高まってきたけれど、日本語が失われ始めるステージに突入したら。

バイリンガル教育って、二つの言語で同時に勉強しなければならない。
これは、思ったより大変です。

子供達が、移住してきた当初は、日本語が強いので、英語の勉強が大変でした。
英語で言われている事がわからなくて、何も話せなくて、
読めないし、書けないし。
学校での印象は常に、”Shy Japanese Kid”

今、移住してきてそろそろ4年。

英語のリスニング、スピーキングはほぼ問題無し。
読み書きは、ネイティブの同学年の子に比べるとまだまだなのですが、
スローペースで、進めています。

会話も、兄弟では英語になってきているし、学校では友達がみんな英語。
私とは、まだ日本語で話しますが、時々英語になったりもします。
移住当初にしたら、驚くべき進歩。
嬉しい状況。

英語が強くなり、日本語力が低下する。

その一方で、日本語が失われ始めている。
という、来るべき時がやってきてしまったのか。という状況でもあります。

日本語インプットが著しく少なくなってきていて、
末っ子は、ひらがな、カタカナ、小一の漢字の定着が難しい。
長男は、小5の漢字は全く定着せず。
教科書も自分では読めないし…
読解力がもともと低いので、難関な文書を読んでいるくらいにわかってない。
作文は、アイデアは良いけど、ひらがなばかりだし。

宿題は好きじゃ無い。好きなものはとことんハマる。

日本語の宿題も、この頃全くやらない長男。
私がやりなさい。って言うと渋々やる。しかし、漢字なんかは全く定着しない。
ただやるだけで、次の週は忘れて、また新しいのやって、次の週は忘れる。
まあ、しょうがないと言えばしょうがない。
使う機会が無いし。

で、宿題をしないで何をしているのかと言うと、
ゲーム、K-POP、動画編集。
これは、やれって言われてなくて、自分がやりたくて、むしろ隠れてでもやるから、
ものすごい情報を自分で集めてくるし、上達するし、あっぱれレベル。

オンラインで友達と話しながらゲームすると、英語会話力も向上する。
漢字練習するより、KーPOPから韓国語を覚えてる。
紙に書くプロジェクトよりも、動画作る方が自分を表現できるっぽい。

好きはものの上手なれ。
と言うけれど、本当にそうで、熱中するものは上手くなる。

親としては、日本語学習続けさせたい

いや、だけど、勉強って必要じゃない??
宿題ってやらないといけなくない??
やりなさいーって言わないといけなくない??

親としての葛藤あり。
私は宿題や勉強はするもの。と思って生きてきてしまった。
それなりに、宿題も勉強も好きだったから、嫌だなーと思ったことは無い。

だけれども、もういいか。
彼は彼だし、私とは違う。

現地校では、色々なアクティビティに参加していて、
勉強以外の場面で活躍する事が多くなっている。
英語でプレゼンをする。ということに気負いがなくなり、
スピーチチームや、ロボティクスチームに入って、自信がついてきたみたい。
これも、自分からやりたい。と言って入ったので、
すごい進歩だなーと感心している。

学校では「学力」として、いい結果はなかなか出せないかもしれない。
でもそれ以外の「なにか」を学校で、友達から、自分の探究時間から、得ているようだ。

でも、私の中で、ひょっこり心の声が聞こえてくる。
今は嫌々やっている漢字練習だって、全然やらないよりはマシじゃない?
ゆくゆく大人になったらさ、やっぱり漢字やっていて良かった。って思うかもしれないし。

でも、その時間を他の「なにか」に使う方が、身になるのかも。
そう思えるようになってきた。

私も、「やりなさい」って言う労力と、
「宿題を教えている」時間を別の「なにか」に費やす方がいいかも。
何しろ、嫌がる人に教える、やらせる。というのは、こちらのストレスも半端ない。
楽しくない。

「やりたくない」よりも
「やりたい」を尊重するべき。

このループ。
ずっと4年間、続いてきたのですが…

ちょっと日本語学習は中断する予定です。

どの程度までの日本語学習が必要なのか

子供達の日本語学習、果たしてどれぐらいのレベルまで必要なんでしょうか。
目的によって違って来るので、この際、どの辺まで到達したらいいのか。
考えてみることにします。

いづれ日本の学校に戻る予定なら、学年レベルの日本語力を維持していたいけれども、
それは我が家は無し。
夏に一時帰国する際に体験入学はするかもしれないけれど、それも2、3週間。
ならば楽しく過ごせればオッケーなぐらいの日本語力でもいいのかも。

ここまで書いていて思ったのですが、
そもそも私が、「どのぐらいのレベルまで必要か」と設定すること自体が
違うんじゃ無いでしょうか。
彼が、漫画を読めるぐらい、とか小説が読めるぐらいの読解力が欲しい。
と思っているのなら自分で何とかするだろうし。
好きならば、やるだろうし。
必要に迫られれば、その目的に向かって、最適な方法でやるべきなのでは
ないでしょうか。と自問自答。

やっておかないと、後で絶対後悔する。
やっておけば、後で絶対、良かった!って思うから。

これ、バイリンガル育児・教育をしている最中に親も子供も何度も聞く言葉。

だから、まだ、日本語学習と英語学習の同時進行をやめてはいけない気がして
なりませんが、
別の道が現れてきた気がしてきました。

また彼の意思で、やりたい。と思う日まで…。

そのほうがいい。ヒントみたいな微かな光は見えている。

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